オンライン世界でのセキュリティ脅威は日々進化し、私たちの個人情報や貴重なデータが危険にさらされるリスクも同様に高まっています。パスワードの盗難や不正アクセスの試みは珍しいことではなく、その結果として個人や企業が重大な被害を受けることがあります。しかし、そんなリスクに立ち向かうために、セキュリティの新たな基準が登場しています。その名も「2段階認証」。
仮想通貨取引を安全に行うためには、アカウントのセキュリティを強化することが非常に重要です。その中でも「2段階認証」は、必須ともいえるセキュリティ対策です。CoinCheckでは、この2段階認証を簡単に設定できるようになっており、アカウントへの不正アクセスを効果的に防止できます。
本記事では、CoinCheckの2段階認証の設定方法をステップごとにわかりやすく解説します。また、設定時の注意点や、よくあるトラブルとその解決方法もご紹介。仮想通貨取引を安心して楽しむための第一歩を踏み出しましょう!
目次
まずは設定!
CoinCheckでの2段階認証の設定手順
パソコンとスマートフォンを用いて設定する場合は以下のように行います。
パソコンでの操作は[パソコン]。スマートフォンでの操作は[スマートフォン]と文章の冒頭に記述します。
ステップ1
[パソコン]ログイン後の取引画面の歯車マーク「設定」→「2段階認証」

ステップ2
[スマートフォン]認証アプリのダウンロードを行います。
2段階認証アプリはGoogle Authenticator(Googleの認証システム)やAuthyが一般的です。
iOSのパスワードマネージャーのみでの登録方法もあります。(詳しくは公式ホームページへ)
今回は多くの利用があるGoogle Authenticatorでの登録方法を紹介します。
アプリのダウンロードが完了しましたら、「設定する」ボタンをクリックしてください。

[パソコン]「設定する」ボタンをクリックすると登録されているメールアドレスに以下のようなメールが届きます。画像赤枠内のURLをクリックしてください。

※認証に失敗した場合は再度「設定する」ボタンをクリックして、メールアドレスからURLをクリックしてメール認証を行ってください。
ステップ3
[パソコン]認証ができると画像のような画面が表示されます。「セットアップキー」はスマートフォンの機種変更時に使用するので、メモなどに保存しておきましょう!

[スマートフォン]先ほどダウンロードした認証アプリ(Google Authenticator)を開き、右下の「+」マークをタップを押します。次にパソコンに表示されているQRコードの読み込みを行います。

ステップ4
[パソコン]「Google Authenticator」には、30秒ごとに変更される6桁の番号が表示されています。
このパスワードを先程のパソコンのQRコードが表示されている画面で入力する必要があります。
ステップ3の2段階認証設定画面で生年月日と、Google Authenticatorの6桁のパスワードを入力して「設定する」ボタンをクリックしてください。

認証が完了すると、「設定済です」の表示がされます。

ここまでが「Google Authenticator」を利用した2段階認証の方法になります。
まだ設定を行っていない方は絶対に設定を完了させましょう!
2段階認証とは?
2段階認証の基本的な仕組み
2段階認証(2FA: Two-Factor Authentication)は、アカウントへの不正アクセスを防ぐために追加のセキュリティを提供する認証方法です。通常、ログインには以下の「2つの異なる要素」を組み合わせて使用します。
- 知識要素(Something You Know)
ユーザーIDやパスワードなど、利用者が知っている情報。 - 所有物要素(Something You Have)
スマートフォン、認証アプリ、またはSMSで送信されるコードなど、利用者が持っている物理的なデバイス。
ログイン時、ユーザーはまずパスワードを入力します。その後、スマートフォンの認証アプリやSMSで受け取った6桁の確認コードなどを入力し、アクセスを承認します。この2つのステップを完了しない限り、アカウントにログインすることはできません。
2段階認証の重要性
2段階認証は、アカウントのセキュリティを大幅に向上させる重要な手段です。その理由は以下の通りです。
パスワード漏洩への対応
パスワードが漏洩した場合でも、追加の認証要素が求められるため、不正アクセスを防ぐことができます。
なりすましの防止
不正な第三者がパスワードを推測したり入手した場合でも、物理デバイスやSMSで送信されるコードが必要なため、簡単にはログインできません。
フィッシング対策
フィッシング攻撃によってパスワードが盗まれても、2段階目の認証要素が求められるため、被害を最小限に抑えることができます。
安全性の向上
金融サービスや暗号資産(仮想通貨)の取引アカウントなど、高いセキュリティが求められるシステムにおいては、2段階認証が不可欠です。
Coincheckが2段階認証を推奨する理由
Coincheckは暗号資産(仮想通貨)取引を提供するプラットフォームとして、ユーザーの資産を守るために2段階認証を強く推奨しています。その理由は以下の通りです。
仮想通貨取引における高リスク性
仮想通貨は他の金融資産と比べてハッキングや不正アクセスのリスクが高く、盗難の被害が発生しやすい性質を持っています。一度盗まれた仮想通貨は追跡や回収が困難なため、強力なセキュリティ対策が必要です。
パスワードだけでは不十分なため
ハッカーはフィッシング詐欺やブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)などを通じてパスワードを盗む可能性があります。2段階認証を有効にすることで、たとえパスワードが盗まれても不正ログインを防止できます。
過去の事例から得た教訓
暗号資産業界では過去に大規模なハッキング事件が発生しており、多くの利用者が資産を失ったケースがあります。Coincheck自身も2018年に大規模な不正アクセス事件を経験しており、これ以降、セキュリティ体制の強化に注力しています。その一環として、ユーザーにも積極的に2段階認証の利用を呼びかけています。
ユーザー資産保護の責任
仮想通貨取引所として、利用者の資産を守ることは最重要課題です。2段階認証を導入することで、取引プラットフォーム全体の安全性を向上させ、ユーザーの信頼を確保します。
簡単に導入できる利便性
2段階認証はGoogle AuthenticatorやAuthyなどの認証アプリを使用することで簡単にセットアップできます。これにより、ユーザーにとって負担が少ない形でセキュリティを強化できます。
まとめ
今回ご紹介した 2段階認証 を設定することで、不正ログインのリスクを大幅に減らせます。これは、あなたの大切な資産を守るための 重要な第一歩 です。
でも、セキュリティ対策はこれだけで終わりではありません。
✅ パスワードは定期的に変更! 同じものを長く使わない
✅ 不審なメールやSMSに注意! 公式サイト以外のリンクは開かない
✅ ログイン履歴をチェック! 身に覚えのないアクセスがないか確認
2段階認証を設定した今こそ、定期的なセキュリティチェックを習慣にしましょう。 あなたの資産を守るのは、あなた自身です!